東京生まれHOUSE MUSIC育ち

悪そうな奴はだいたい友達なの?

「JUSTE DEBOUT JAPON 2007」を観て 続き


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長くなってしまったので、エントリを分けて記述します。前の記事→「JUSTE DEBOUT JAPON 2007」を観て

このエントリではベスト8→準決勝→決勝といった流れで思ったことを書いてます。ベスト8と準決勝は連続で実施、決勝は全てのジャンルの準決勝が終わった後に実施という流れでした。

1チームが4ムーブ、バトルの場では2チームが出るので合計8ムーブ。1ムーブは1分間以内というルール。とはいうものの、1分という時間を越えても減点されるわけではないようでした。

ベスト8と準決勝は休憩時間がほとんど無いので、出演される方達は体力的に相当つらかったんじゃないかと思います。

ダンスについて

これまた、Houseを中心に。

House

いやー。濃かった。ほんとうに濃かった。濃密なバトルでした。

審査員もジャッジがつけられなかったりするバトルが多いように感じました。

審査員の方達や観客の方達のジャッジ観点は様々だと思います。自分ならこのチームの勝利なんだけど、審査員のジャッジは違う。なぜだろう?とか、このあたりが評価されたのか?とか想像するのは楽しいものです。

印象的だったバトルは。

ALMA対決。HYROSSI & NADA vs KENJI & PINO。両チームとも白熱でした。HYROSSIさんの床技なんて絶品でしたよ。

KANGO & NAOKI vs TAKUYA & Suthoom。一般的なスタイル(って言っていいのかな?)のハウスと流行しているジャッキングの対決でした。

これは、ボクも観ていてどっちが勝つのかわかりませんでした。同じHouseという音楽で踊るのに、まったく別の踊りのように見えましたから。ボクはそういう音に対しての様々なアプローチがあるHouseが好きなんですけど、こうやってバトルという土俵でのジャッジは難しいですね。

ボクの記憶が確かなら、HouseジャッジのFranceダンサーであるババは"ジャッジ不能"の判定でした。ボクの気持ちとしては、もう1ムーブ出して踊りの引き出しの多いほうが勝ちのようにして欲しかったです。

そして、優勝したITSUJI & TATSUO(GLASS HOPPER)。TASUOさんのバトルを楽しんでいる様が感じられて、「これはGLASS HOPPER」が優勝かもなんて予想していました。(結果が出た後で書くのも信憑性ないですが。)

特にTATSUOさんは相手が踊っている間に楽しんでいたのが印象的でした。バトル慣れしているのかもしれないですが、相手の目を見ながらうなずいたり、拍手したり、笑顔な時間が多かったように思います。

決勝のPinocchio vs GLASS HOPPER対決は大興奮。ジャッジは4人中、3人が判定不能。ボクは両チームのラストムーブが決め手になったんじゃないかと想像を膨らませておりました。1分間をフルに使って、後半の30秒ぐらいから2人で合わせてフロア技を持ってきたのが決め手になったんじゃないかな、なんて。

2人で合わせて踊るのも、ムーブの頭からやるのと、途中からやるのでは難易度が違うと思うんです。疲れ方も違うし、どこから合わせを始めるのかというタイミングも違ってきますから。もちろん、ムーブの途中から合わせをやる方が難易度が高いと思います。そういう後者を出したGLASS HOPPERがバトル巧者のように見えました。

ベスト8発表までの空き時間だったり、決勝までの空き時間に出演していたMeGさんと話していたのですが、楽屋裏的な話は興味深かったです。PINOさんは相当気合が入っていたようですよ。

覚えている範囲でハウスのベスト8以降の戦いっぷりを以下に。時間が空いてしまったので、間違った記憶で書いてるかもしれませんが。。。左に書いているのがバトルで勝ち残ったチームです。

<ベスト8>
KENJI & PINO(Pinocchio) vs GO & CANA(PUMPKING)
HIROSHI & NADA vs KANTARO & MASATO (X JAPON)
KANGO & NAOKI (KOBAYASHI BROTHERS) vs TAKUYA & Suthoom(SYMBOLISM)
ITSUJI & TATSUO(GLASS HOPPER) vs KATSUMI & GEN-KI(PYRO)

<準決勝>
KENJI & PINO(Pinocchio) vs HIROSHI & NADA
ITSUJI & TATSUO(GLASS HOPPER) vs KANGO & NAOKI (KOBAYASHI BROTHERS)

<決勝>
ITSUJI & TATSUO(GLASS HOPPER) vs KENJI & PINO(Pinocchio)

Lock

これも濃い。

なんと言っても決勝が面白かったです。ゴーゴーもヒルティーもお互いを意識しながら、そして楽しみながらバトルをやっているので、観ているこちらも楽しいんですよ。

お互いのテンションを吸収しながら、観ている人達を巻き込んで、フロアは完全に彼らの空間になってました。

決勝も良かったのですが、準決勝も見ものでした。

ゴーゴーと準決勝であたったチームが素晴らしかったんです(名前がわかりません)。特に表情が素晴らしかったです。常に笑顔を絶やさずに踊っているのがとても印象的でした。

そして、ヒルティーとやったBITTER BOX SISTERS。こちらも、甲乙つけがたかった。BITTER BOX SISTERS可愛いですね。もう一度、スーパーチャンプルを観なおそうと思いました。

サウンドクリームのYUKIさんはベスト8でヒルティーとやって敗れてしまいました。この時のヒルティーは気合が入りまくっていたように思います。ゴーゴーとYUKIさんが決勝で戦うのを見たいという希望を持っていただけに、ちょっと残念だったりしました。

Pop

濃かった。なんですか。この濃さは。

勝戦は故スキーター・ラビットの顔がプリントされたTシャツを審査員席の前に置いてのバトルでした。そして、決勝は判定がつかなかったため、「異例」と言っていた再バトルが行われました。

そして、DJも憎い。決勝はMoments In Love/Art Of Noiseをプレイ。この選曲は痺れました。

この決勝は語り継がれるんじゃないかなと思います。最後のインタビューでは負けたTETSU & ACKEYがインタビューされていて、「負けたけど、楽しかった。今日はスキーター・ラビットのために踊った」というのが印象的でした。また「すっげー悔しい。次は負けねーから」というのも心にグっときましたね。負け惜しみとかではなく、バトルを楽しんだ後の人が言って、初めて絵になる言葉だと思いました。

DJ

BATSUさんのDJは素晴らしかった。それぞれのチームに得て不得手が出ないような選曲をしていたと思います。

PopやLockはムーブの前半と後半で音を分けてました。前半はゆっくりなテンポの音、そして後半は速いテンポの音を使用してました。

どのチームに対しても同じような曲使いをしていたので、各チームともやりやすかったのではないでしょうか。また、選曲も有名な曲を使用していた(と思われた)ので、どこで音をハメるかというのがダンサーも理解しながら上手に音を使っていたと思います。