iPodって、面白い製品だと思います。
この製品の持っている独特のフィーリングって、本当に不思議です。
触っていて気持ちが良いというのが大きいのでしょうか。
今までmuvo^2というmp3プレイヤーを使用していました。
これもよく出来た製品で、mp3を街中で聴いたりしていました。
でも、muvo^2はあくまでもmp3プレイヤーなんです。それ以上でも、それ以下でもない。(大きなファイルの持ち運びに使用したりしましたけどね。)
だから、muvo^2をリビングで使いたいとは思わなかったし、車の中でも使いたいとは思いませんでした。
iPodが発売されたのは知っていたし、購入するユーザーが多いのも知っていましたが、「単なる、mp3プレイヤーでしょ。muvo^2と同じでしょ。」と思っていたのです。
それが、iPod touchを購入してからというもの、いつでもどこでも「使いたい」、「持ち歩いていたい」という欲求が出てきました。
街中や電車の中はもちろん、リビングでも使いたいし、車の中でも使いたくなったんです。 で、実際、ボクはリビング用にこんな製品を購入しちゃいましたし。
muvo^2になくて、iPodを持つことで湧き出る欲求。その違いはどこからくるのかと考えているのですが、自分でもよくわからないんです。
確かに、iPod touchはmuvo^2と違って、インターフェイスがオリジナリティ溢れるし、動画も写真も見れるという違いはあります。
けど、それだけだったら、いつでも持ち歩きたいという欲求は出てこないと思うんです。
この感覚の違いって、iPodを購入して、実際に所有しないとわからない感覚なんでしょう。
最近のカーオーディオが「iPodに対応」とか、発売されるコンポやスピーカーのオーディオ製品で「iPodに対応」を謳う製品が多いのも、理解できるようになりました。
これまでレコード、カセットテープ、MD、CDといった媒体を再生できるようにしてきたのはあらゆるオーディオ機器です。そういう機器はiPodという”媒体”を再生できるというのが必須なのかもしれません。今もそうですし、これららの将来は特にそうだと思います。
今はCDというのがメインな媒体ですが、iPodという媒体がどんどんメインストリームに取って代わっていくんじゃないかな。これって、実はすごいことなんじゃないか。って、今さらながら思ってきました。
ちょっと話はズレますが。
若い世代の方はiPodありきの音楽環境なんでしょうねー。
ボクの世代と違って、「インターネット」とか「携帯電話」が身近にあるのが今の若い世代で、それらが当たり前に存在する環境で育ってきた人たちのビジネスは発想そのものが違う、なんてことがよく言われます。
同じように、「iPod」が当たり前のように身近にあることも、ボク達世代とは大きな違いなんでしょう。
これって、ある意味「デジタル・デバイド」と呼んでもいいのかも。