Dance Style2008年3月号はジャッキングの特集が組まれていました。
特集は、曲の紹介を含めて6ページぐらいの内容です。
Elite ForceのTerryやSymbolismのTAKUYAさんのインタビューも掲載されていました。
立ち読みなので、勘違いを含むかもしれませんが。
(買うのが正しいとは思うのですが、個人的に読むところが少ないので躊躇してしまうのです。)
Terryはロフティングやジャッキングという言葉そのものを使用することに嫌悪感を抱いていると感じました。
スタイルなんて関係ない。ハウスはフィーリングが大事だといっていると、ボクは受け取りました。
実際、ボクはTerryのレッスンを受けました。
そのレッスンでTerryが「Music is First,Dance is Second」という言葉を多用していたのを思い出します。
また、インタビュー以外の箇所について。編集部による解説は一般的な解釈じゃないと感じました。
シャチ(ドルフィン)等のフロアムーブをロフティングと呼び、立った状態でステップを踏むことをフットワークと解説していたのです。
呼び方に決まりがあるわけではないので、これが間違いだと決めることはできませんが、ボクにはピンときませんでした。
フロアムーブはフロアムーブだし、ステップはステップだと思います。
いろいろなレッスンを受けていますが、ステップをフットワークと呼んでいるのを聞いたことがありません。
フットワークって、どうしてもブレーキングのフロアムーブで3歩とか6歩と呼ばれている動きをイメージしてしまいますし。
ここからは、ロフティングとジャッキングのボクの勝手な解釈を。勝手な憶測も込みで、今の自分の考えを書いてみます。
まず大前提。
ハウスという踊りをカテゴライズするのは、無理があるということ。これは大前提だと思います。
ハウスという音楽だって多種多様だし、ハウスという踊りを構成する要素も多種多様だからです。
音楽については、どこからどこまでがハウスなのかって区別するのはできません。テック系と呼ばれるような機械音を多用している楽曲から、NuyoricanSoulのよに変則的なリズムパターンを使用している楽曲から、またbpmが早いのからゆったりしたのまで幅が広いです。
また、踊りについてもサルサ、カポエラ、ブレーキング、TAP、バレエ、BeBop等の数多くの要素が盛り込まれています。
そんな前提をふまえて。
- ロフティング・・・音を受け止めて、その音を受け流すようなフィーリングのスタイル
- ジャッキング・・・そこにある音に対して、アグレッシブに絡むようなフィーリングのスタイル
音に対して、お洒落にいくか、ガツガツいくかの違いと捉えてもいいかな。
こんな風に、感覚的にしか表現できない文章能力をお許しください。
実はたくさん書いたのですが、後で読み返しても意味がつながらなかったので、消してしまいました。
ダンスなんて、感覚ですよ。感覚。(←軽い開き直り)
上のように、ボクはそこに存在する音に対してどう絡むかといった観点でロフティングやジャッキングという言葉を使用した方がいいのではないかと考えています。
なので、違った言い方をすると、ロフティングが古くてジャッキングが新しいとは考えていません。どこかの英字サイトでハウスミュージックの歴史を書いたものがありましたが、その中にはジャッキングという言葉が使われていました。
また、ハウスダンスがこの2つに大別できるかというと、そんなことはないと思います。
ただ、ジャッキングという言葉が市民権を得たことによって(もっと正確に言うと、シンボ+クロックがデライトで優勝したことによって)、以前からハウスを踊っている方達は自分達のスタイルを明確に意識し始めたのは、事実だと思います。
例えば、EjoeやSAMさんはロフティングというスタイルを意識して、コンビネーションを作ったり踊り方を変えたりしていると思います。
実際、Ejoeはあるインタビューで「ロフトスタイルを追求する」というようなことを言っていました。
また、「ロフティングって何ですか?」とSAMさんに質問した時に、「俺やEjoeがやっているような踊り」と答えていただきました。
結局、まとまらない記事でした(涙)
「お前の書いていることはわからん」というハウスダンサーはぜひとも、Dance Styleをお読みください。
また、ハウスミュージック好きな方も、ジャッキングに適したレコードやCDの紹介もありますので、手にとってみてくださいませ。
- 作者:ダンス・スタイル編集部
- 発売日: 2008/02/09
- メディア: 雑誌