今日は大手町でセキュリティ関連のセミナーがあったので、それに参加してきた。
サボりつつ、一人読書と洒落込んでみた。
で、読み終わったのは伊坂幸太郎の「魔王」。
ここ最近、1日に1冊とか2日に1冊のペースで読書を楽しんでいる。
芸術の秋ということなのかな。
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!
「グラスホッパー」「陽気なギャングが地球を回す」と犯罪系なストーリーだったので、この「魔王」もそうなのかと思ったけど、まったく違っていた。
いい意味で予想を裏切られた。
なんていうんだろう?政治小説っていうの?
憲法改正、国民投票、衆議院議員解散、ファシズム、ムッソリーニと硬いキーワードが出てくるけど、自然に頭に入ってくる。
伊坂幸太郎「節」があるからなんだろう。
「未来のない老体が未来を考えられるか?」
「未来は政治家の老後か?」
「未来のことを考えるのはいつだって若い人間なんだよ。」
ガツーンとやられるオサレな台詞。
「考えろ考えろ、マクガイバー」
自分もクラレッタみたいな人になりたい。
伊坂幸太郎。かなりお勧め。