そろそろ、10月から12月の本のまとめを。4半期に一度のお約束エントリ。
今読んでいる本もあるのですが、まぁ、とりあえずということで。
参考として、今年の9月末までの読書傾向は以下。
で、Q4となる10月から12月。読んだのは58冊でした。Q3は59冊だったので、ほとんど同じくらいの冊数です。けど、感覚的には、そんなに読んだ記憶が無いです。12月は飲み会が多くて、お酒飲むとなかなか活字を追えなくなりますから。なので、手にした本の数がこの冊数と言ってもよいかも。斜め読みや気になる箇所しか読まなかった本がたくさんありますから。
読んだ傾向としては、小説は直木賞を受賞した作品、映画化された作品のような話題になった作品を多く読んだ気がします。小説以外だと、「格差社会」に関する本や「靖国問題」的な本が多かったです。特に格差社会に関連しては「ワーキング・プア」という言葉、「ニート対策」なんていう言葉が騒がれていたことに影響されていると思います。
(参考)Webで話題になっていた→まとめ まんがで学ぶ格差社会問題
例によって5段階評価で。本を選ぶ際の参考になれば。
星5・・・強烈に面白い。超~お勧め。
風が強く吹いている/三浦 しをん
スポコン小説といいますか、青春小説といいますか。ボクはこんな作品が大好きです。
話の内容はある大学の寮に住んでいる学生が箱根駅伝を目指すというもの。ボクはそういう青春小説が好きなんです。
青春といっても、青臭いものではなくて、こういう泥臭いのが好きです。
「強さ」って何なんだろう?とか考えたりした、青春真っ盛りのボクです。
かっこいいなーと思ったセリフ。
「じゃあおまえら、いずれ死ぬからって生きるのやめんのかよ」
「『好きなら走れ』以上。」
いわゆるA級戦犯/小林よりのり
とても刺激的な本でした。漫画なので読みやすいし、分かりやすいです。著者の主張もブレないので、一貫した主張を楽しむことができます。
東京裁判、A級戦犯をはじめとする靖国問題。近頃の北朝鮮の核実験問題や教育基本法改正を絡めたアジア各国と欧米各国の対応を考える上でその一助になることは間違いないと思います。
「わたしと仕事、どっちが大事?」はなぜ間違いか/谷原 誠
論理的な会話実例を交えて、まじめに解説をしている本です。かなりの良書だと思います。
「議論とはより良い結論に導くためのもの」という本質をしっかりと見据えているのも好感がもてました。
著書タイトルにもなっている質問にはどう答えるか?少しでも答えに詰まった人は一読を。
明日の記憶/荻原 浩
今やハリウッド俳優となった渡辺謙が主演で映画になった作品です。といっても、そのことは知らずに手に取った本です。
若年性アルツハイマーで自分が自分でなくなっていくという怖い話。もし、自分がこの病気になってしまったらと考えると、ほんとに怖いです。著者はよくこんな風に巧みに主人公の描写ができたものだと、著者の想像力にも脱帽です。
怖い話なのですが、ユーモア溢れる描写。ラストは賛否両論あると思いますが、ボクは好きです。
星4・・・とても面白い。
直木賞を受賞した「風に舞いあがるビニールシート/森 絵都」、「まほろ駅前多田便利軒/三浦 しをん」や映画化された「地下鉄(メトロ)に乗って/浅田次郎」、久しぶりに読んだ宮部みゆき「名もなき毒」、女性のいわゆる非モテに言及している「「男運の悪い」女たち/衿野未矢」が星4つ。
「風に舞いあがるビニールシート/森 絵都」は短編なんですが、良い作品とそうでない作品が半分半分だったのが残念だったところ。特に、「守護神」「ジェネレーションX」「風に舞いあがるビニールシート」の3作が秀逸でした。
「地下鉄(メトロ)に乗って/浅田次郎」は意外な展開に驚きました。宮部みゆきは思った以上に面白かったです。
- まほろ駅前多田便利軒/三浦 しをん
- 地下鉄(メトロ)に乗って/浅田次郎
- 名もなき毒/宮部 みゆき
- 風に舞いあがるビニールシート/森 絵都
- 「男運の悪い」女たち/衿野未矢
- 20代会社員の疑問―いま、働くこと/山本 直人
- なぜ、人は本気で働かないのか?/大野 敬浩, 佐藤 康二
- マズい日本語レストラン/樋口 裕一
- まわりを味方につける 頭のいい報・連・相テクニック / 箱田 忠昭
- ラグビー・ロマン―岡仁詩とリベラル水脈/後藤 正治
- わたしは甘えているのでしょうか?27歳・OL / 村上 龍
- 依存症の女たち/衿野 未矢
- 医療保険は入ってはいけない! / 内藤 眞弓
- 企画書は1行/野地 秩嘉
- 強運の持ち主/瀬尾まいこ
- 県庁の星/桂 望実
- 交渉のセオリー/高杉 尚孝
- 年収300万円時代を生き抜く経済学 / 森永 卓郎
- 燃える!会議術 早く終わって、結果が出る/プレジデント編集部
星3・・・面白いんだけど、普通...かな
流行もので、「鏡の法則/野口 嘉則」。Webで十分かなと思います。
- 1たす1は2にならない/三浦 つとむ
- 29歳からの大人のバレエ/豊川 美惠子
- ウルトラ・ダラー/手嶋 龍一
- ドスコイ警備保障/室積 光
- なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?/小堺 桂悦郎
- ヒップホップラッパーを目指す人の ラップ入門 / MC一寸法師
- プロフェッショナルの言葉―仕事の壁を破る! /『THE21』編集部
- 一応の推定/広川 純
- 英語より日本語を学べ/竹村 健一、齋藤 孝
- 鏡の法則/野口 嘉則
- 裁判長!ここは懲役4年でどうすか/北尾 トロ
- 秋の森の奇跡/林 真理子
- 世田谷一家殺人事件/斉藤 寅
- 知識ゼロからのミネラルウォーター入門/日本天然水研究会
- 東大生がやさしく書いた 裁判のしくみ/東京大学法律研究グループEAST
- 夫はうつ、妻はがん―夫婦で苦境を踏み越えて/小川 宏
- 問題な人/渋谷 昌三
- 仕事の9割は声で決まる!/谷川 須佐雄
星2つ以下は続きをご覧ください。
星2・・・どうしようもなく暇だったら読んでもいいんじゃない?
テレビドラマ化された「下北サンデーズ /石田衣良」。ドラマはまったく観ていなかったのですが、ドラマになりやすい展開だとは感じました。
- 「つながり」という危ない快楽―格差のドアが閉じていく/速水 由紀子
- バカを使いこなす聞き方・話し方/樋口 裕一
- 下北サンデーズ /石田衣良
- 憲法九条を世界遺産に/太田 光 中沢 新一
- 性犯罪の心理/作田 明
- ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業1/鶴保 征城, 駒谷 昇一
- ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業2/鶴保 征城, 駒谷 昇一