左手首骨折という選手生命を脅かすほどの大怪我から、見事な復活を遂げた松井秀喜。その陰には、マイナスをプラスに変える独自の思考法があった----。
コントロールできることとできないことを分ける、悔しさはあえて口に出さない、7割の失敗と上手に付き合う......など、戦い続けるなかで身につけた松井流「心の構え」を初めて明かした書。 (amazonより引用)
ダンスでお世話になっているemi-tenduさんからお借りした本。
感想を書いて、トラックバックして欲しいとのリクエストがあったので、本をお借りしたお礼も込めて。
→松井秀喜 不動心|タンジュ便り
松井秀喜というと、お笑い芸人の"はなわ"のモノマネの方を思い出してしまう不届き者はボクのことですが、彼のことはそれぐらいしか意識をしていなかったのです。しかし、この本を読んで「松井、いいじゃん。」と自分の認識は改められました。なんていうか、彼のことを一つの道を探求する武士のように感じました。
「過去を変えることはできないけど、未来は変えることができる」という彼の考え方は、ビジネスでも通用すると思います。
未来を変えるためにも、反省すべきことは反省し、未来に向けてしっかりと準備をするというのは、当たり前だけど、なかなかできないんですよね。ボクはどちらかというと、くよくよと過ぎてしまった出来事に拘泥してしまうタイプなので。。。
印象に残っているのは、松井選手が左手首を骨折した時に電話をしてくれた長嶋監督の言葉です。
「リハビリは嘘をつかない」という言葉は、「どうして怪我をしてしまったんだろう」という後ろ向きな松井選手を前向きに変えてくれた言葉でもありました。
彼はそういう風に周囲の人からの言葉にも耳を傾ける謙虚な気持ちがあるんでしょうね。
自分として、もう少し詳しく読みたかったのはWBCを欠場したことについてです。松井選手がどう考えて欠場を決心したかは書いてあるのですが、次回のWBCに出場したいのかとか、そのあたりの心情をもう少し深く知りたかったです。その部分で少し残念でした。
星4つ。90分ぐらいあれば読めます。
野球に興味があれば、以下のボクが読んだ本もお勧めします。
アンダースロー論/渡辺 俊介
WBCで大活躍したアンダースロー投手渡辺 俊介が書いた本です。
野球を戦略的に鑑賞するのにもってこい。いかにアウトにならない確率を増やすかというのがポイントです。
- 作者: 松井秀喜
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 新書
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