先日、4半期のまとめ的に読んだ本について書いたついでに、これは1年の本のまとめ的な記事です。
今年はたくさんの本を読めました。数えると、197冊読んだことになります。読むのは主に通勤の電車の中。通勤時間が長いという嫌な面もありますが、本を読めるという良い面もあります。
今年もたくさん良い本に出会いました。良書に出会えたことに感謝です。1年で200冊ぐらい読んで思うのは、たくさん読まないと良書に出会うのは難しいなということ。自分の嗜好に合う・合わないはあると思うけど、たくさん読まないとそういうのはわからないだろうということ。
去年も同様の記事を書きましたが、今年も懲りずに書きます。独断と偏見で今年の本ベスト5です。去年の記事は→今年の本 ベスト5(2005/12/23)
1位 ウェブ進化論/梅田 望夫
2006年はダントツでこの本だと思います。今読み返すと、多分たいしたことはないと感じるのでしょう。しかし、読んだ当時、この本はとても刺激的で大きな衝撃を受けました。こういう業界で働いているというのも起因しているかもしれませんが、Web2.0、ロングテール、「あちら側」と「こちら側」、様々なバズワードに興奮しきりでした。
この本を読んだこともあり、今年起こったネットの出来事に対しても積極的に関心を持てたと思います。例えば、mixiのIPOやgoogleによるyoutube買収等。勝ち組企業が次に目指すものは何かって思いを馳せたり。
勝手な予想ですが、来年の2007年は「セマンテック・ウェブ」という言葉が一般化するんじゃないかなって思ってます。
2位 砂漠/伊坂幸太郎
小説ではこの「砂漠」がダントツでした。伊坂幸太郎はほんとに上手い。キャラクター設定が巧みだし、彼のお得の手法が随所に散りばめられてました。ニヤリとするところもあり、ホロっと涙するところもあり。
こんな学生生活をもう一度送りたいです。
3位 終末のフール/伊坂幸太郎
3位も伊坂幸太郎作品。やっぱり、ボクはこの人が好きなんですよねー。
この「終末のフール」は"終末"というネガティブな言葉を使っていながらも、「それでも、なんとか生きていこうよ」のようなポジティブな強いメッセージを感じるのです。彼の別の作品「死神の精度」が死を描いていたのと相反するものを感じます。「終末のフール」は「死神の精度」と合わせて読んでいただくのをお勧めします。
4位 風が強く吹いている/三浦しをん
つい最近(12月)に読んだ本です。一度読み始めたらとまりませんでした。
2位に挙げた「砂漠」もそうなんですが、こういう青春小説が好きなんだと思います。「友情」、「ライバル」、「困難に立ち向かう」、「勇気」というようなキーワードがボクの嗜好に合致するんでしょう。
上のキーワードだけ見ると、週刊少年ジャンプみたいだなー。「スラムダンク」や「ドラゴンボール」を思い出しますね。
5位 チーム・バチスタの栄光/海堂 尊
このミステリーがすごいで1位に輝いた作品。漫画やそれが原作となったドラマ「医龍」もバチスタをモチーフに使っています全く異なる作品です。極上のエンタメ作品です。
と、2006年の独断と偏見で選んだ5冊でした。最近本を読んでないなー。なんか読みたいな。なんて、思ったときには参考にしてくださいまし。