自宅で使用しているNASをMackrelで監視したくて、Synology DS215jにmackerel-agentをインストールしました。この記事はその手順をまとめたものです。
環境
DSMのバージョンは6.2.2です。リビジョン等は以下を参考に。
mackerel-agentのダウンロード
mackerel-agentをダウンロードします。ダウンロードした時点の最新バージョンである、v0 .65.0が対象です。
curl -LO https://github.com/mackerelio/mackerel-agent/releases/download/v0 .65.0/mackerel-agent_linux_arm.tar.gz
なお、ダウンロードする場所はvolume1\downloadというNASで共有しているディレクトリにダウンロードしました。共有ディレクトリだと、後でダウンロードした不要ファイルが消しやすいです。
実行ファイルと定義ファイルの設置
実行ファイルと定義ファイルを設置します。
実行ファイルは/usr/local/bin
に置きます。また、mackerel-agent.conf
は/etc/mackerel-agent
から読み込むようになっているのでそれぞれのフォルダを先に作ってます。
フォルダ作成の操作にはroot権限が必要なので、sudoしています。
また、設置した実行ファイルであるmackerel-agent
や定義ファイルであるmackerel-agent.conf
には適切に権限を付けます。私は面倒だったので、777で付けました。
sudo mkdir -p /usr/local/bin /etc/mackerel-agent sudo cp mackerel-agent_linux_arm/mackerel-agent /usr/local/bin sudo cp mackerel-agent_linux_arm/mackerel-agent.conf /etc/mackerel-agent
APIキーの登録
APIキーを登録します。APIキーは左上の自分の名前のところを選択すると、APIキーというタブが出てきます。そこからAPIキーをコピーして、以下のコマンドを実行します。
sudo mackerel-agent init -apikey="APIキー"
実行
以下で実行します、しばらく待つとMackerelの画面にSynology NASの状態が表示されます。
sudo /usr/local/bin/mackerel-agent --conf=/etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf
nohupのインストール
上記のように実行しても、ターミナルを閉じるとMackerelとの通信が止まってしまいます。そのため、nohup
パッケージのインストールは以下を参照すればOKです。
Install on Synology NAS · Entware/Entware-ng Wiki · GitHub
上記を参照すればよいのですが、迷ったのはCPUです。NASで使用しているCPUの種類で手順が異なるのです。
CPUはMackerelの画面を参照することで解決しました。一度、Mackerelと通信すると、ハードウエア情報が表示されるので、私はこれを参照して解決しました。
ちなみに、私は以下のように表示されました。ここから ARMv7というのがわかりました。
ハードウェア |
---|
502 MiB RAM |
2 x ARMv7 Processor rev 1 (v7l) |
GNU/Linux 3.2.40 |
手順どおり進んで、opkgが使えるようになったら、以下を実行します。これでnohupが使用できるようになります。
sudo opkg update sudo opkg install coreutils
nohupで再び起動
以下で起動すると、ターミナルを閉じてもMackerelとの通信は継続します。
nohup sudo /usr/local/bin/mackerel-agent --conf=/etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf &
監視できた!
上記の手順でターミナルを落としてもMackerelで監視できるようになりました。
参考にした記事
以下の記事を参考にしました。先人達に感謝です。