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録画サーバに使用しているパーツまとめ(2022年8月版)


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約4年前の2018年5月に録画サーバを構築しました。

2018年からちょこちょことパーツを追加して補強していましたが、約4年が経過した2022年8月に大規模に録画サーバーを更改しました。

この記事では、2022年8月現在の録画サーバで使用しているパーツとなぜそのパーツを選んだかという理由を以下にまとめます。

なお、4年間の2018年5月に構築した時点のパーツや金額は以下で記事にしています。参考にご覧ください。

nomusicnolife.hatenablog.com

パーツと購入価格のまとめ

記事が長くなったので、最初にまとめます。以下がパーツの詳細と購入時の価格です。

項目 品物 購入価格
CPU Pentium Gold G7400 BOX 10780
MB ASROK H610M-ITX/ac 17300
Memory Crucial Ballistix BL2K8G32C16U4B [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] 7480
SSD Crucial MX500 CT1000MX500SSD1/JP 10813
CASE MasterBox NR200P 7657
POWER SilverStone SST-ST45SF-G(450W BRONZE) 11980
Tuner PX-MLT8PE 26000
ライザーカード MdskGang USB3.0 PCI-E Express 1x -16x 拡張ライザーカードアダプター 999
カードリーダー SCM ICカードリーダー/ライター  SCR3310/v2.0 1960
同軸ケーブル ホーリック アンテナケーブル S-4C-FB同軸 1m 488
CPUスタンド キャスター付き 1890
ビデオカード MSI GeForce GTX 1650(流用) 0
B-CASカード 流用 0

これまでのサーバーから流用したパーツは0円と記入しています。

新型コロナウイルスやウクライナ情勢による半導体不足や円安の影響を受けて、全体的にパーツの価格が上昇している状況での購入でした。また、コンパクトなサーバーを求めたので、それも価格を押し上げた要因になっています。小さいパーツって、高額なんですよね。

合計金額は約9万7000円でした。全面的に変更したので、この金額になってしまいました。自分の金銭感覚としては、高額です。録画するためだけなら、市販されている全録可能なレコーダーが安いと思います。しかし、私はこのサーバーを使用してラジオ録音もするし、個人的な開発や検証もするため、投資としては悪くないと思っています。と、自分を納得させてますが、ロマンを追い求めたのも否定できません。

現時点の録画サーバー

現時点の録画サーバーの中身です。

サイドパネルを外して撮影していますが、サイドパネルとして強化ガラスを使用しますので見え方はほとんど変わらないと思います。

自分としてはケーブルがうまくまとめられていないのが、気がかかりです。

録画サーバのパーツ

使用しているパーツを紹介します。

CPU

Intelの第12世代のCoreiシリーズ(Alder Lake)のCPU、そのエントリモデルである「Pentium Gold G7400」を使用しています。これまでは第8世代のCPUを使用していましたので、4世代分進化させました。

録画サーバを4年運用して実感していますが、高性能なCPUは不要です。最低限のスペックで、消費電力と発熱を抑えて安定運用するのが大事だと考えています。

録画そのものにCPUは使用しません。エンコードにCPUを使うのがメインになると思います。しかし、私はCPUエンコードは実施しないようにしています。ビデオカードによるハードウエアでエンコードする方が効率的だと考えるためです。

マザーボード

ASROKのITXのマザーボードである「H610M-ITX/ac」を選択しました。チップセットはH610で、CPUと同様にエントリクラスのチップセットです。

ITXのマザーボードは、一般的にPCI-Eのビデオカード用のポートが1つと拡張性が全くないマザーボードです。チューナーはPCI-Eからの給電なので、後述するように若干マニアックなパーツを追加購入する必要があります。

また、このマザーボードはWiFiがついています。そのため、WiFi機器を別途用意する必要がありません。

メモリ

CrucialのPC4-25600メモリです。

8GBあれば十分なのですが、8GBx2枚のスタンダードなメモリ構成にしました。

電源

SilverStoneの「SST-ST45SF-G」です。

SFX規格の小さな電源であり、電源は450Wの供給です。プラグインの電源なので、必要な内部ケーブルに収めることができると考えて購入しました。

更改前の録画サーバーでも450Wで困らなかったので、同じ450Wにしました。

それにしても、SFXの電源はどれも高額です。ATXだったら、その半分の金額で購入できるんですけどね。

ケース

Cooler MasterのMasterBox NR200Pです。

ITXのケースで、ビデオカードを縦置きできるものということで、これを選択しました。外観も白くて、可愛いです。

更改前の録画サーバーはマイクロATXのマザーボードでした。マイクロATXでもビデオカードとチューナーカードが干渉してしまい、泣く泣くチューナーカードをケースの外に出して運用していました。PCを少し移動したりするだけでチューナーが外れたりして録画が失敗することが多くなっていました。そうすると、移動できない。移動できないと、掃除しにくいし、部屋の模様替えもしにくいです。

と、上記のようなことが嫌だったので、ビデオカードの縦置きは必須でした。

ケースが小さくて組み立てには苦労しましたが、見た目が可愛いので、とても気に入ってます。

ストレージ

Crucial MX500で1TBを選択しました。M.2のNVMeなSSDです。

録画サーバーはディスクのスピードをそれほど求めません。どちらかといと、録画データの保存用に大容量のHDDが必要です。

しかし、ケースが狭く、ビデオカードを入れるとHDDを入れられないというのをどこかの記事で見て、M.2のものにしました。

実際に組み上がったケース内部を見ると、HDDを入れることのできるスペースはありそうなんですけどね。

チューナーカード

「PLEX PX-MLT8PE」を購入しました。地デジを8ch同時に録画可能なチューナーです。今までは最大で2ch同時録画だったので、大きな進化です。

8chなので、いわゆる「全録」なサーバーにもできます。

とはいうものの、これは消去法で選びました。欲しかったのは、5chの同時録画可能なチューナーだったのですが、ずーっと品切れだったのです。在庫の復活をもう待てないなと思って、この8ch同時録画可能なこのチューナーを購入しました。

ちなみに、このチューナーが録画サーバーで最も高額なパーツです。チューナーで2万6000円も支払うのは、今考えてもちょっとどうかなって思ってます。。。(そんなにテレビを観ないし)

ライザーカード

「MdskGang USB3.0 PCI-E Express 1x -16x 拡張ライザーカードアダプター」を選びました。このライザーカードの元々の用途は、マイニングっぽいです。複数のビデオカードを使えるようにするため、これで電源供給したりデータをやり取りするようにしているんだと思います。

そんなライザーカードがなぜこの録画サーバーに必要かというと、チューナーに電源を供給する必要があるためです。

素直にPCI-Eから電源を供給できればいいのですが、私が購入したITXマザーボードにはPCIーEは1つしかありません。その唯一のPCIーEはビデオカードで使用しますので、どうにかしてチューナーに電源を供給する必要があります。そこで、このライザーカードを使用するのです。

なお、このカードはSATAで電源供給されます。そのため、SATAを使用しないのにも関わらず、長いSATAの電源ケーブルを使用することになってしまいました。(これがケーブルのまとまらない原因の1つになっている。)

また、ビデオカードが縦置きされるので、チューナーと干渉することもなくケースに設置できます。

カードリーダー

「SCM ICカードリーダー/ライター B-CAS・住基カード対応 SCR3310/v2.0 」を選択。B-CASと商品説明にあったためこれを選択しました。

これまで使用していた録画サーバーも同じカードリーダーを使用していたこともあり、あまり考えずに購入しました。

アンテナケーブル

「ホーリック アンテナケーブル S-4C-FB同軸 1m」を購入しました。

今使用しているのが3mで長かったので、1mのものを新調しました。また、色は白でケースの白と合わせました。

CPUスタンド

CPUスタンドというと、CPUを飾るものかと思われそうですが、パソコンを乗せて移動しやすくするものです。

今までは掃除しにくかったので、この台に乗せて移動しやすくして掃除の頻度を増やす予定です。

ビデオカード

ビデオカードはこれまで使用していたサーバーから取り外して、新しいサーバーに取り付けました。

Bフレームに対応したビデオカードから最も安価なものでした。当時は1万5千円で購入しましたが、今は2万円を超えた価格になっていますね。

OS

パーツではないですが、OSはUbuntu22.04を入れています。

更改前はCentOS7.4を入れていたので、RHEL9.0を導入しようと考えていました。しかし、RHEL9.0はRHEL8.xとも大きく異なっていました。dockerコマンドとか使えなくて。

そのため、Ubuntuをちゃんと使ったことはないですが、面白そうだったのでインストールしてみました。

実際にインストールして遊んでいますが、使いやすいですね。GUIが便利です。

そうそう。マザーボードに搭載されいているWiFiも自動で認識してくれて、ドライバーも何もしないで入れてくれました。ケーブルレスな環境を構築できそうです。

と、上記のようなパーツで組み立てました。