2016年にSynology社のNASであるDS215Jを購入して約2年が経過しました。約2年が経過して、今どのように使用しているのかを書きます。
我が家には必須アイテムのDS215j
2016年に購入して良かったものの1つに挙げている機器です。この記事を書いている今はDS218jという3世代ぐらい新しい製品が発売されています。新しいのはさらに性能が良いのかなー。欲しいなーとは思いつつ、DS215jは問題も無く現役で動いています。
Synology DiskStation DS218j 2ベイ NAS キット 日本正規代理店アスク サポート対応 デュアルコアCPU搭載 保証2年 CS7088
- 出版社/メーカー: Synology
- 発売日: 2017/10/27
- メディア: Personal Computers
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このNASは、必須アイテムとなりました。家庭内のファイルは全てNASで管理しているので、これが無いと不便です。
NASではsambaを動かして、ファイル共有しています。sambaを使用できるスマホのアプリからもNASにアクセスできるようにしています。また、使用しているパソコンにはファイルを格納せず、NAS上でファイル作成や更新を行います。
実際の運用
6TBのディスクを使用
ディスクは3TBを2台入れて運用しています。
デフォルトではSynology社独自のRAID構成となっているので、以下で書いたようにディスクをそれぞれ単独でvolumeを定義しています。
Synology NAS DS215j ディスクを追加してやりたいこと - 東京生まれHOUSE MUSIC育ち
上記のようにディスク単位でvolumeを定義しているのは、ディスクの容量をそのまま活用したかったからです。RAIDにするとサイズが半分になったりします。ディスク容量を無駄にしたくないので、RAIDにはしていません。
とはいうものの、ディスクは故障しやすいパーツとして有名で、故障した時の影響が大きいです。しかし、そこは割り切って諦めています。といっても、まったく何もしないというわけではなく、ディスクが壊れたことを考慮してバックアップを活用しています。
NASで使用しているデータ量
この記事を書いている2018年2月においては、約2TBを使用しています。
上記のように合計6TBのディスクを用意し、使用しているのが2TBなので、だいたい30%ぐらいの使用率です。
NASで管理している主なファイル
ファイルは全てNASで管理しています。管理しているのは、主に以下のファイルです。
- 写真のファイル
- 音楽のファイル
- 書籍をデジタル化したファイル
- 自炊した書籍
- 動画ファイル
- TV録画したダンス動画
- 息子の運動会
メリハリをきかせたバックアップ
RAID構成にしていないため、ディスクが壊れた時でも慌てないようにファイルをバックアップしています。
どんなバックアップアップ運用をしているかというと。
再現性の低いファイルはバックアップ対象
再現性の低いファイルをバックアップの対象にしています。再現性が低いというのは、別の手段でそのデータを手に入れることが難しいものです。
音楽ファイルを例にすると、自分がレコードでミックスした音源は購入したりすることができないので、バックアップ対象としています。
一方、CDからリッピングした音源は、だいたいSpotifyで聴けます。Spotifyに無くても、聴きたければ再びCDを購入すれば良いです。なので、こういうファイルはバックアップ対象外としています。
再現性が低いデータだと思います。息子の成長記録を写真に残していますが、過去に戻って再び撮影することができませんから、バックアップ対象としています。
参照頻度の低いファイルはバックアップ対象外
参照頻度の低いファイルはバックアップ対象外としています。
どういうことかというと、ファイルとして1回は使用したけど、2回目に参照する可能性が低いものです。
例えば、ラジオ番組を録音して聴いていますが、聴いたとしても1回です。2回聴くことはまず無いので、バックアップ対象外としています。
過去に趣味として取り組んできたダンスで、ダンス動画も保存しているのですが、自分の興味も変化してきており、まず参照することは無いです。なので、これらはバックアップ対象外としています。
Cloud Syncによるバックアップ
バックアップ先はクラウドストレージです。複数のサービスがありますので、それらを活用しています。主につかっているのは以下のサービスです。
- Google drive
- Amazon drive
- Dropbox
- One Drive
- Box
Synology DS215jは上記のクラウドサービスと同期するアプリケーション「Cloud Sync」があります。これを使用して自動でクラウドストレージにバックアップするようにしています。
例えば、写真はamazonのPrimePhotoにバックアップしています。写真データは容量制限無く格納できますので、ここにバックアップしています。
また、音楽ファイルはいったんDropboxに格納しています。過去、試験的に別ユーザにて1TBを契約していたことがありまして、そのユーザで音楽ファイルを格納しました。1TBの契約は無くなったものの、データは消されずに残っているのでここに保存したままにしています。
インデックス作成は停止
SynologyのDS215jは写真や音楽をインデックス化できます。
このインデックス化は、写真だったらサムネイルを作り、音楽はアーティスト、曲名、ジャンル等をインデックスに登録できるのです。
しかし、この機能を有効にすると、インデックス化でCPUに負荷がかかります。また、自分にはインデックス化したデータの有効的な活用方法がわからないので、この機能は停止しています。
Synology NASを2年使用して、気になるところ
アップデートが頻繁
アプリケーションやOSのアップデートが頻繁で、そのたびに更新作業を行う必要があります。これが煩雑です。
頻繁にアップデートするというのは、それだけ機能追加、バグフィックス、セキュリティ対策に気を使っていることになるとは思うのですが、あまりにも頻繁なのでちょっとしんどい作業だなと思います。
遅い
普段使いではそれほど気にならないのですが、ファイル転送を2多重や3多重にすると遅くなる印象があります。スマホから無線でダウンロード、パソコンからもファイルをダウンロードしていると遅いと感じます。
ネックになっているのが、CPU、ディスクIOやネットワーク使用状況と何が原因かは不明なのですが、遅いと感じることが多いです。
と、上記のように現在の使い方を書いてみました。
NASを導入すると、劇的に変わるというものではないと思います。しかし、ファイルを一元管理できるというのが地味ながら便利です。
その便利さがジワジワと効いてきて、無くてはならないものになります。